2015年現地参戦したJリーグスタジアム

日本の自治体(市区町村)は全部で1936あるようですが(*1)、名前に「魚」の文字が入っている自治体数は意外にも4つと少なく、そのうち3つが新潟糸魚川市・魚沼市・南魚沼市、1つが富山県魚津市と、北越に集中しています。魚へんの漢字(*2)を地名に含む自治体に広げても、鯖江市や鰺ヶ沢町などを加えて、東北と北越の9自治体のみでした。

さて、数年前からJリーグを見るようになりまして、今年は地元のレノファ山口FCがJ3リーグ参入を果たしたのをきっかけにいよいよ本格的に観るようになりました。
生観戦の魅力は計り知れないものがあり、またスタジアムそのものも興味の対象だったりするため、今年足を運んだスタジアムについてざっくりとまとめてみました。
(ゴール裏の開放されない試合を除き)全てゴール裏、いわゆるコアサポとして観戦しています。

soccer

前史〜2014年まで〜

豊田スタジアム(2013/7/6 J1第14節 名古屋グランパスvs清水エスパルス)

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とにかくバカでかかった記憶が強い。
構造上日当たりも風も限られていそうですがそのわりに芝が綺麗なのはグランドキーパーさんのがんばりもさることながら名古屋にとって準ホームのため試合数が少ないからかなと思いました。
設備的には、コンコースが広くお手洗いも清潔で、また観客の導線も基本的にしっかり確保されている印象でした。

アクセスは豊田市駅からの名鉄の運行するバスがありますが、帰りは混雑を避けて歩いたほうがよさそう。
それよりは名古屋経由であれば豊田市駅まで自体が意外と時間食うので、しっかり事前に足の計画をして行くほうが安全です。

この日の試合では、清水は3ヶ月勝利のなかった名古屋に勝利を献上してしまいました。
この試合にも先発していた田中隼磨選手は名古屋最終年で、翌2014年にJ2松本山雅に所属しリーグMVPを取ってJ1に戻ってきました(残念ながら1年でまたJ2となりましたが)。

NACK5スタジアム(2014年9月27日 J1第26節 大宮アルディージャvs清水エスパルス)

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豊スタとは好対照な、超コンパクトで見やすい専スタ。
ゴール裏は二層ですが一層とも言える構造で傾斜があり嵩が高いため、コアサポの周辺からでもとても試合が見やすいです。
画像をご覧になっての通りゴール裏に関しては、ほぼ単層構造で一体感が強く、また収容数も相対的に重視されている(敷地の都合もありますが)というコアサポには嬉しい設計です。

大宮駅からバスもありますが徒歩で行くことができます。道が混んでるので徒歩のがいいかも。
街自体が都内から埼京線などで一本と、アクセス良好。新幹線などにとっても大宮は便利。
大宮駅周辺は大きな飲み屋街になっているので、試合後の祝勝会・反省会の会場にも事欠きません。

この日の試合はまたしても、この年J2降格することになった大宮に勝利を献上。
ですがキャプテン本田拓也選手のバイシクル(オーバーヘッド)ゴールはJリーグのベストゴールにノミネートされました。目の前で見られるなんて。


2015年参戦記録

ここから怒涛のJ観戦マイブームがやってきます。

ニッパツ三ツ沢球技場(5月3日 J3第9節 YSCC横浜vsレノファ山口)

nippatsu_2015

こちらもNACK5同様めちゃくちゃコンパクトで見やすい。
YSCC横浜主催試合ではメインスタンドのみの開放とのことで、これまでで唯一ゴール裏以外での観戦でしたが、スタジアムのコンパクトさ・近さとあいまって、かなりじっくり試合を見ることができました。J発足以来ここで数々のドラマが、というノスタルジックな気持ちもあって大変楽しく観戦できます。
設計が古いこともありますが、メインスタンドのコンコースなどは観客の導線があまり広く確保されておらず、5倍から10倍は人の集まる横浜FCの主催試合などとなると移動にも難儀しそうだなと感じました。
売り子のお姉さんがめちゃくちゃかわいかったです。この日はその他のスタジアムグルメは皆無だったようです。

横浜駅からはバス1本で往復できて便利。徒歩圏内でもあり街中なので試合後などは混雑を避けて歩いて帰るというのも悪くない選択です。

この日の試合は早くも独走状態だった山口が辛くも1-0で勝利。ディフェンダーの宮城雅史選手がボレーで叩き込むというスーパーゴールでした。

野津田陸上競技場(5月24日 J3第13節 町田ゼルビアvsレノファ山口)

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初めての陸上競技場(陸スタ)での観戦。
ゴール裏は嵩がなく距離もあるので、正直試合内容そのものを楽しむには不向きですが、まぁゴール裏サポはそれを承知でゴール裏にいるので。
真新しいメインスタンドはコンパクトながら屋根付きで嵩も傾斜もあり、おそらく非常に観やすいはずです。
ゼルビアといえば応援でバルサホーンを使うことが大きな特徴で、今年ゼルビアは(特にリーグ戦第3クール)めちゃくちゃ強く死闘を繰り広げた相手だったので、この独特の音はそういう意味で苦手でした。。
大型ディスプレイはカラーではなく解像度も低いので演出効果が低そう。

ホームゴール裏側(公園入口方面)に広がる駐車場一面にたくさんのお店が面的に展開していて、さすがJ2を経験しているだけあるのかなというかんじでした。

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マスコット・ゼルビーもクールそうな見た目のわりに気さく。

アクセスは、鶴川方面からはスタジアムの目の前までバスで簡単に往復できるので、新宿方面からのアクセスが良好です。ただし時刻表通りには絶対着かないと思ったほうがよいです。

この日の試合は、結果的にシーズン唯一となるスコアレスでの敗戦でした。また今シーズンの現地参戦した7試合で山口が負けたのはこの試合のみでした(4勝1敗2分)。

IAIスタジアム日本平(7月19日 J1 2nd第3節 清水エスパルスvs名古屋グランパス)

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ついに来ました。日本サッカーの聖地の1つではないだろうか。日本平に初参戦。
ゴール裏は2層構造でコアサポ(声出しサポ)は上層なので、下層ではゴール裏でありながら座ってビール飲みながら観戦できます。上層はピッチへの近さと俯瞰を両立していてとても観やすく、下層はピッチレベルなので(遠くのプレーは見づらいながら)臨場感がハンパないです。下層にはボールもガンガン飛び込んでくるので、注意しないとアンパンマーン新しい顔よー!!になってしまいます。
エスパルスの応援はサンバ調が特徴ですが、特に打楽器の人たちのレベルはピカイチではないでしょうか。リズム感覚や音の密度がJ1含めた他クラブサポに比べてずば抜けてる気がします。人の声とのボリューム的なバランスもちょうどいいかんじ。ゴール裏下層にいると上層とは床で隔てられている構造上応援の声は減衰し、むしろ真正面に位置する名古屋サポの声のほうがよく聞こえました。
ピッチはさすがベストピッチ連続受賞だけあってめちゃくちゃキレイ。エスパルスのスタイルにあわせて短く刈ってあるそうですがそれでこの青さなのでグランドキーパーの方は大変な努力をされているんだろうなと思います。

スタジアムグルメはさすがの品揃え。ゴール裏からバック裏までお店が密集しており、あまり歩かずにいろいろ食べられます。
またゴール裏下層スタンド内にいくつかのお店があり、ビールなどはそこで間に合う便利さもいいです。

アクセスはシャトルバス一択。清水駅のほうが乗車時間が短くラクなので、新幹線の人も清水駅まで行ったほうがいいかもしれません。
行きは良いですが、帰りはとにかく並びまくり時間がかかります。

この日の試合は泥仕合で、清水にとっては2度のリードを奪いながら2-2の引き分け。名古屋の闘莉王選手が後半はじめに暴言で一発レッドをもらうなど、お互い後味の悪いかんじでした。

相模原ギオンスタジアム(7月26日 J3第22節 SC相模原vsレノファ山口)

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照明設備が無いためデーゲームしか開催できません。この日は気温35度と給水タイムがとられるようなコンディションでサポーターも大変でしたが、選手にとってはヘタすると本気で命に関わりかねないので、なんとかならないものでしょうか。
ゴール裏は全面芝生です。それに加え嵩・傾斜ともにあまりないため、プレーもよく見たいならゴール裏はあきらめて屋根のあるメインスタンドなどに行くべきです。

アクセスは、少しわかりにくいですがバスで行くことができます。
発駅によっては本数がないため、事前に十分経路を計画してから行くほうが安全です。

スタジアムグルメは…あったのかな?
アウェイゴール裏とバックスタンドを散策しただけなので、それらしいものは見かけられませんでした。
(自販機の前に長蛇の列、という状態だったので、なかったのかもしれない)

この日の試合は、開始1分経たないうちに山口が先制し相模原の出鼻をくじくと最終的に3−0と5試合ぶりのクリーンシートでした。

維新百年記念公園陸上競技場(8月15日 J3第26節 レノファ山口vsFC琉球)

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我ら山口のホーム。2011年の国体のため改築(ほぼ建て直し)され今の姿になりました。
陸スタですがゴール裏には嵩がありそれほど見えにくくはありません。前部がコンクリート床の座席、後部が芝生となっています。
維新スタは、ゴール裏コアサポのすぐ後ろで芝生部分にシートを敷いてのどかに座って観戦できる雰囲気が特徴です。ただ2016シーズンからのJ2昇格に伴って観客動員が増えると、物理的にそうもいかなくなってはきそうです。
維新スタの物理的特徴は巨大で嵩が高く傾斜もある全面屋根付きのメインスタンドでしょうか。このスタンドの裏側のコンコースは広く周回可能で、導線も広く確保されています。敷地も正面から周囲まで全般にゆったりしており、スタジアム自体は2万人規模の動員を捌けそうです。バックスタンド裏、お店が並ぶあたりは人が多いと少し狭いかも。

アクセスは市内を通るバスが便利ですが、「駅発スタジアム行き」なバスがないらしくそもそも山口線のキャパもかなり限定的なため、アウェイサポにとってはあまり便利ではありません。来季の観客増および対戦するJ2各クラブの動員力(特にJ2は中四国九州が多い)を考えると、何かしら改善が必要かもしれないです。
ところで山口に限ったことではありませんが、車社会の地方にとって、キャパが万単位のスタジアムがありながら周辺に相応の駐車スペースがないというのはちょっと理解に苦しむ面があります。

この日の試合は山口が爆発し5-0となり、今シーズンJ3(Jリーグ全体でも)得点王となったFW岸田和人選手がシーズン2度目のハットトリックを決めました。
観客動員もクラブ最多の約8500人で、記憶に残る試合でした(この後初の連敗を喫し、結果的にこの日が今シーズンの山口の圧倒的勢いの最後となる試合でもありました。。)

エコパスタジアム(9月19日 J1 2nd第11節 清水エスパルスvs浦和レッズ)

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これまで行った中で最大のスタジアムでした。
清水は、動員の見込める磐田戦と(トラブルメーカーでもある)浦和戦をエコパでやっています。
ゴール裏は傾斜はゆるめながら嵩が高めで見やすいですが、なんせ距離があるので遠くのプレーは見えません。
大型ディスプレイが両ゴール裏にあるのは嬉しいポイント。

エコパに限ったことではないですが、陸スタの構造上ゴール裏は半円に湾曲しています。なので、自分自身がゴール裏にいながらも、サポータの群れを左から右へと見渡すことができ、ある意味では専スタにはない一体感があります(充分な動員がある前提ですが)。
エコパはゴール裏にも屋根があるなどもあり、声がとてもよく反対側まで届きます。レッズ怖いです。

広大な敷地に加えて、スタジアムのコンコースもめちゃくちゃ広いなどガワの部分も充実していて、さすが国際Aマッチ対応だけあります。
正直この立地にこんな立派なスタジアムが必要だったのだろうかと思わなくもない。
ですが行き帰りのオレンジに染まった東海道線もまた楽しみの1つです。静岡ダービーの際には静岡方面からはオレンジ軍団が、浜松方面からは水色軍団が押し寄せ東海道線愛野駅で合流するという壮観な風景が見られそうです(ここ3年お預けですが)。
愛野駅からは徒歩でけっこうかかります。

この日の試合でFW鄭大世選手の清水加入後初ゴールが生まれましたが、終わってみればレッズにボコられて早くもシーズン終戦…といった試合でした。

野津田陸上競技場(9月20日 J3第29節 町田ゼルビアvsレノファ山口)

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同一カード二度目の参戦で、この日はナイトゲーム。
夜は夜で、ホームゴール裏やその後ろに拡がる露店などは明るく、アウェイゴール裏付近は暗めです。

この日は町田駅からのアプローチでしたが…町田駅からのアクセスは正直かなり難解なので鶴川経由を選んだほうが安全かもです。
特に野津田車庫バス停を使う場合、試合後は熊や猪の出そうな道を下山することになるので、夜などは特に避けたいです。
来季はJ2昇格に伴ってアクセスの改善があるとも聞きますし、期待したいところです。

試合は山口が3-1の気合い勝ちで首位固めでした。結果的には、この天王山がそのまま優勝の行方を決めたことになりました。

維新百年記念公園陸上競技場(11月14日 J3第38節 レノファ山口vsJリーグアンダー22選抜)

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ホーム最終戦&場合によっては優勝決定の可能性のある戦いでした。
この日は雨でしたが、メインスタンドは全面屋根なので、雨を避けたい方も快適に観戦できます。
維新スタ2万人収容で、屋根のかかるメインスタンドはその1/3を超える約7000人収容です。従ってJ1ライセンス基準(B等級)で定める屋根規定をクリアしていることになります。有名スタジアムでも屋根基準に苦しむところも多いため(上記ではアイスタ・NACK5、ニッパツなど歴史あるスタジアムが満たしていません)、これは大きな強みです。
ちなみにJ1ライセンス基準では芝生席をカウントしないため、維新スタはこれを除いた約15000人収容という扱いになります(J1基準を満たします)。

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今シーズン山口を象徴するキーワード「維新劇場」。
とある大阪の政治団体とは全く関係ございません。

この日は雨でしたが6500人以上の動員でした。シーズン終盤には毎試合6000人前後とあって、来季への期待が膨らみました。仮に年間通じての平均が6000人になればJ2でもちょうど真ん中にあたります。
試合はブービー賞の相手に対して今季初にして唯一のスコアレスドロー。ちなみに山口が無得点に終わった試合は5月の町田戦とこの試合の2試合のみでした。それも凄い話です。

とりぎんバードスタジアム(11月23日 J3最終節 ガイナーレ鳥取vsレノファ山口)

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まさに田んぼの中のスタジアム。
ピッチとの近さが尋常じゃなく、ゴール裏に関しては印象では日本平やNACK5より近く感じました。
ゴール裏は奥行きがないのでお客さんが多いと密度がすごいことになります。またボールはガンガン飛び込んできます。逃げ場所はありませんw
バックスタンドとゴール裏の入場ゲートが一緒で入場後は普通に行き来できてしまったんだけどそれでいいんだろうか。
お手洗いがきれいだったりリボンビジョンがあったりと(失礼ながら)意外とモダンな作りも素敵。

数字上ゴール裏はホームアウェイ各1500席ずつほどのようですが実際は500席分の発売になるようです。この日はアウェイ山口の優勝決定戦とあってアウェイゴール裏は完売御礼でした。

アクセスは有料化したシャトルバスがあり鳥取駅まで便利にいけます。道は混んでなくて、結構オンタイムです。
どっちかというと鳥取まで行くの自体が大変なのでしっかり計画するか前泊して観光を楽しむのが吉かも。

この日の試合はJ3最終節で、首位山口と2位町田の結果次第で優勝クラブが決定する状況でしたが、ご存知ラストプレーでのキャプテン平林選手の劇的ゴールで山口が優勝しました。
セレモニーを見守りビジョンに優勝祝福メッセージを出しJ2に向けてのエールまで送ってくださった鳥取のスタッフ・選手・サポーターには感謝しかありません。経営難に苦しむガイナーレ鳥取ですが、中国地方でダントツ最高のスタジアムと素晴らしいサポーターを持つクラブなので、ぜひ乗り越えて昇格してきて欲しいものです。

個人的ランキング(~2015)

推しクラブである山口の維新スタ、清水のアイスタは思い入れの次元が違うので対象外にします。

1位 NACK5スタ

ピッチに近い構造、一層構造で嵩のあるゴール裏が織りなす一体感と見やすさ、アクセスの良さがポイント。

2位 豊スタ

ワールドクラスのスタジアムという印象の勝利。
コンコースの広さや敷地のゆったりさなど、今思えばそういうガワの部分もしっかり作りこまれていたなと思います。

3位 とりスタ

ピッチの近さをはじめとした見やすさ・臨場感では上記9つのスタジアムでは1,2を争うレベルではないでしょうか。
スタジアムを好む好まないの個人的基準においてはサポーターとの一体感を楽しめるかという比重は大きいですが、こととりスタに関して言うと純粋にサッカー観戦を楽しむという点で十分ポイントを稼いだかんじがします。ゴール裏のキャパがもう少しあると最高。


ということで、2015シーズンは9試合7スタジアムに参戦し、そのうち4試合がホーム、5試合がアウェイでした。
正直その気になればホーム全試合参加もできてしまう地元民が羨ましくてしょうがないです。
スタジアムでの生観戦の魅力はTV生中継では得難いもので、ちょっと興味があるなという人が生観戦するようなサイクルをどうやれば作れるかなぁなどと考えています。
代表が弱いなどと雑な批判をする前に、津津浦浦のJクラブを応援し地盤固めに協力してみてはいかがでしょうか。

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