root権限の無い哀れな子魚ちゃんたちのためのgcc野良インストール(Linux)

僕の専門は画像パターン認識でして,魚画像からの種類判別とかいつかやっていみたいなぁとか思ってるんですがなかなかこれは問題として難しそうです.ここ(PDF注意)とかにそういう文献が出てるんですがこれは何の本なんでしょう?知ってる方いたら教えて欲しいです.使われてる技術を見ると2000年代以降のものではないなという印象.それより昔のことは体系的には知りません・・・w

さて,常に最新のgccが使いたいという人のためのにgccを野良ビルドしてインストールする手順を以前さかな前線 » GCC 4.6.2が出たので手動インストール方法メモ(Linux)に書きました.

一方で,共用計算機などではroot権限がなく勝手にプログラムをインストールできないことがよくあります.
そんなときでも,自分の領域が割り当てられていればそこに野良ビルドしてインストールして使うことは可能です.
そういう構成を可能にするためのgccのビルド方法をメモっときました.
今回はGCC 4.7.2を64bit版Linuxに入れることを考えています.

基本的にはさかな前線 » GCC 4.6.2が出たので手動インストール方法メモ(Linux)と同じです.
ただし一部,gcc4.6.2の手動インストールメモ – N_Nao’s logを参考にしています.

GMP,MPFR,MPCのダウンロードとインストール

自分の自由にアクセスできる領域の中で今回インストールしたい場所を$INSTALL_PATHとします.$INSTALL_PATHにパスを設定して下のコマンドを実行してもいいし,直接置換してもらっても大丈夫です.

これらからそれぞれダウンロードして,

% ls
gcc-4.7.2.tar.bz2  gmp-5.1.0.tar.bz2  mpc-1.0.1.tar.gz  mpfr-3.1.1.tar.bz2
 
% tar xf gmp-5.1.0.tar.bz2
% cd gmp-5.1.0
% ./configure --prefix=$INSTALL_PATH
% make
% make check
% make install
 
% cd ..
% tar xf mpfr-3.1.1.tar.bz2; cd mpfr-3.1.1
% CFLAGS=-I$INSTALL_PATH/include LDFLAGS=-L$INSTALL_PATH/lib ./configure --prefix=$INSTALL_PATH
% make; make check; make install
 
% cd ..
% tar xf mpc-1.0.1.tar.gz; cd mpc-1.0.1
% CFLAGS=-I$INSTALL_PATH/include LDFLAGS=-L$INSTALL_PATH/lib ./configure --predix=$INSTALL_PATH
% make; make check; make install

ここまで全部やっても数分くらい.
んでgccのビルドとインストールに入ります.

GCCのインストール

gccはhttp://gcc.gnu.org/mirrors.htmlのどっかからダウンロードしてきましょう.

% ls
gcc-4.7.2.tar.bz2  gmp-5.1.0.tar.bz2  mpc-1.0.1.tar.gz  mpfr-3.1.1.tar.bz2

% tar xf gcc-4.7.2.tar.bz2
% cd gcc-4.7.2
% CFLAGS=-I$INSTALL_PATH/include LDFLAGS=-L$INSTALL_PATH/lib LC_ALL=C ./configure --prefix=$INSTALL_PATH --with-gmp=$INSTALL_PATH --with-mpc=$INSTALL_PATH --with-mpfr=$INSTALL_PATH --disable-multilib --disable-libjava
% make; make install

これで,$INSTALL_PATH/bin内にgccがインストールされました!

試した環境は64bit版のsqueezeで,もともと入ってたgccは4.4.5です.C++11がまともに使えなくてプチ困ってたので今回少し頑張りました.

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