Linux版OpenCVを,30日限定評価版のIPP付きでビルドする手順.
IPPとはマルチメディア処理ライブラリIntel Performance Primitivesのことで,intel製CPUを使ったマシンにおいてタスクによって2倍から10倍の性能向上があるとのこと.
事例をぐぐったかんじ,それほど誇張のある数字でもなさそう.
IPPとはマルチメディア処理ライブラリIntel Performance Primitivesのことで,intel製CPUを使ったマシンにおいてタスクによって2倍から10倍の性能向上があるとのこと.
事例をぐぐったかんじ,それほど誇張のある数字でもなさそう.
IPPのダウンロードとインストール
-
http://software.intel.com/en-us/articles/intel-ipp/からダウンロード
- 登録が必要になります
- ライセンスファイルを添付したメールが届きます
- 僕はx86なので現在最新のl_ipp_7.0.7.319_ia32.tgzを落としました
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IPPのインストール
- 落としたアーカイブを展開
- % sudo ./install.sh
-
あとは質問に答えるだけ
- ライセンスファイルのフルパスを入力するところがあります
- 正式サポート対象外のディストロの場合(Ubuntu等)では警告されますが無視で
OpenCVのインストール
- http://sourceforge.net/projects/opencvlibrary/files/opencv-unix/からダウンロード
- 展開
- 展開した中に”release”ディレクトリを作成
- そこにcd
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% cmake -D WITH_IPP=ON -D IPP_H_PATH=/opt/intel/ipp/include -D BUILD_SHARED_LIBS=OFF ..
-
IPP関連のオプションだけつけた例です
- 最後のオプションがないとリンクエラーでます(´・ω・`)
- http://stackoverflow.com/questions/10508926/opencv-fails-to-build-with-ipp-support-enabled
- 必要に応じて他のオプションもつけて
-
IPP関連のオプションだけつけた例です
- % make -s -j8
- % sudo make install
ついでに,OpenCVビルドのときのオプション全体
% cmake -D WITH_TBB=ON -D WITH_IPP=ON -D IPP_H_PATH=/opt/intel/ipp/include -D BUILD_SHARED_LIBS=OFF -D WITH_FFMPEG=OFF ..
- TBB使います(objdetectとかimageprocモジュールの中とかで使ってるみたい)
- FFMPEGがあるとなんかエラーでるので><
- OpenMPはもはや使われない,んだそうですね.haartrainingの中ではふつーに使ってるんですが
IPPのライセンスの話
IPPを展開した場所にあるlicenseファイルとかNon-Commercial Software Download – Intel® Software Networkにあるとおり,非商用利用においては無料でライセンスを提供して頂けるそうです.
(ライセンスは変更される場合があります.自分で利用される際に再確認をお願いいたします)